一般財団法人河川情報センター

(一財)河川情報センターは、防災・減災に役立つ河川・流域情報を
適時的確に提供しています。
ホーム > 社会貢献 > 研修 > 2022年 災害危機管理研修(Web)結果
2023.04.05 更新

2022年 災害危機管理研修(Web)結果


 一般財団法人河川情報センターは、2022年11月15日(火)~12月27日(火)にかけて、Web配信方式にて、「2022年災害危機管理研修」を開催いたしました。

 Web配信方式は、YouTubeを利用し、開催期間中いつでも受講できる形式としました。


 ■研修プログラム

・講義1 水防行政の最近の取組状況について

 講師 国土交通省水管理・国土保全局 河川環境課 水防企画室長 長田 仁

 水防法の制度概要や改正状況、水防団・消防団による水防活動の状況、洪水浸水想定区域や洪水ハザードマップなど水害リスク情報の周知・活用状況や活用拡大のための検討状況、要配慮者利用施設の避難確保、地下街等の避難確保・浸水防止等、流域治水と水害リスク情報の充実等についてご講義いただきました。


・講義2 避難情報の枠組みと防災行政における最近の動き

 講師 内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(調査・企画担当)付企画官 髙畑 栄治

 令和3年5月の災害対策基本法の改正内容、改定された「避難情報に関するガイドライン」に基づく避難行動や避難情報、令和3年7月からの一連の豪雨災害への対応、広域避難の検討状況等についてご講義いただきました。


・講義3 武雄市における内水氾濫の現状と対応-令和元年豪雨と令和3年豪雨の経験から-

 講師 佐賀県武雄市 企画部 治水対策課長 吉野 修一

 令和元年豪雨と令和3年豪雨と短期間に2回被災された武雄市の取組について、ご経験を踏まえながらご講義いただきました。令和元年豪雨を踏まえた備え、令和3年豪雨の概要、発災直後の市の対応、復興に向けた治水対策等の取組状況等についてご講義いただきました。


・講義4 情報で命を守るには ~変わり続ける災害報道~

 講師 日本放送協会 報道局 災害・気象センター長 保科 泰彦

 災害報道に対するNHKの位置づけ、速く・あまねく伝えるための取組や工夫、災害を自分のことと思ってもらい避難行動に結びつけるために行っている工夫、日頃からの呼びかけに関する取組、国・自治体・事業者等と連携した取組等についてご講義いただきました。


・講義5 想像力の欠如に陥らない「防災・危機管理」

 講師 静岡大学防災総合センター 特任教授 岩田 孝仁

 過去の災害における様々な事例を踏まえながら想像力の欠如が被害拡大の要因の一つとなっていることや、想像力の欠如に陥らないためにどのように対処すべきかをご講義いただき、さらに静岡県における危機管理監等のご経験から、危機管理体制の構築や課題、災害対応の鉄則、防災社会構築の思い等をご講義いただきました。


・講義6 マイ・タイムライン講習会実施のノウハウ

 講師 一般財団法人河川情報センター 流域情報事業部長 向井 正大

 最近の水害状況からマイ・タイムラインはなぜ必要か、平成27年9月関東・東北豪雨を契機として進めているマイ・タイムラインプロジェクトの検討・活動状況、これまでの経験から得た知見をもとにしたマイ・タイムライン講習会実施のノウハウについて講義しました。


 ■受講申し込み状況

 955名の方から受講申し込みを頂きました。

 955名の内訳は、国職員159名、都道府県職員158名、市区町職員391名、民間企業236名、その他11名でした。


 ■アンケート結果

(回収数144 国職員:9 都道府県職員:9 市区町村職員:20 民間企業:105 その他:1)


1.全般的な評価

 ◇ 研修に参加して得るところがあった 100%
 ◇ 研修時期について適当である 92%
 ◇ 研修カリキュラムについて今のままでよい 95%
 ◇ 研修に参加して全般的に感じたこと
   イ.災害時の危機管理に役立つ 99%
   ロ.日頃の問題点や疑問点の解決に役立つ 96%
   ハ.研修で理解習得できたものを活用したい 98%
   ニ.今後の自己啓発の動機付けとなる 95%
   ヘ.今後も同様のウェブ方式の研修に参加したい 88%


2.参加者のご意見

◆研修内容に関する意見

1
とても内容の濃い研修でした。講師の方々、ありがとうございました。
2
業務上の知識習得だけでなく、日常生活における改善点等の気づきもあり、大変有意義な講義でした。
3
講師のそれぞれの立場での考え方を拝聴できたことは、今後の防災行政に生かすことができると思いました。
4
実際の災害に基づいた講義のため、リアルな情報として刺激を得ることができた。
5
本研修の資料はとても視覚的に見やすく、さらにかみ砕いた説明で、私のような防災や減災の知識・経験がない者にも分かりやすい研修となっていた。
6
災害対応においては、速やかな情報の共有や発信が重要だと考えますが、少ない人数で対応するためには、どのような方法があるのか、実体験等を踏まえ具体的に教えてほしいと思いました。

◆ウェブ配信方式の開催に関する意見

1
場所、時間に拘束されずに最新の情報や専門的な見識を受講できるWeb研修を今後も継続していただけるとありがたいです。特に地方在住者や勤務時間内には聴講できない者にとっては、空き時間を活用して効率的に聴講できるウェブ配信方式は大変便利でありがたいと思います。
2
対面開催は遠距離では参加できないが、Web開催は距離に関係なく参加できるので大変良い。また、何度も見直すことができるので、本形式での開催を今後も希望します。
3
参加者が一堂に会した演習の意義は大きいですが、都合の良い時間に、有益な講義を自由に聴講できるWeb開催ならではのメリットを考えると、コロナ禍終息後も、講義部分の(期間限定)動画配信は継続されるとよいと思います。

いただいたご意見は、今後の研修開催の参考にさせていただきます。

受講いただいた皆さま、誠にありがとうございました。


当研修は公益社団法人土木学会のCPDプログラム認定を受けています。(単位数:6.0単位)


防災情報の提供

国土交通省 川の防災情報
川の防災情報 English
川の水位情報
水防災オープンデータ提供サービス
commonMP