2018年 災害危機管理研修の結果
平成30年度の災害危機管理研修は全国の自治体等から27名の参加を得て、11月14日(水)~16日(金)に実施しました。
開講式の様子(理事長の挨拶)
講義中の様子
図上訓練中の様子(本部会議中)
現地見学会の様子(あらかわ号乗車時)
● 平成30年度災害危機管理研修の概要
<講義>(敬称略)
○「水防行政の最近の取組み状況について」
国土交通省水管理・国土保全局 河川環境課 水防企画室長 福渡 隆 氏
近年の水害を踏まえた水防施策における対応や水防活動の活性化等、最近の水防行政の取組み等についてご講義いただきました。
○「避難勧告等に関するガイドラインについて」
内閣府 政策統括官(防災担当)付参事官(調査・企画担当)付企画官 高橋伸輔 氏
「避難勧告等に関するガイドライン」や大規模水害等に関する現在の国の取組み等についてご講義いただきました。
○「平成29年7月九州北部豪雨と日田市の防災対策」
大分県日田市 総務部 防災・危機管理課 課長 新原守人 氏
近年、水害を受けた現場から、経験を踏まえた知見、対応策やその取組み状況についてご講義いただきました。
○「進化する災害報道と広報対応」
NHK報道局 災害・気象センター長 橋爪尚泰 氏
頻発する災害の被害を減らすため進化している災害報道の最前線を伝えるとともに、自治体はメディアとどう連携すべきか、広報対応のコツについてご講義いただきました。
○「災害危機管理と訓練」
帝京大学 名誉教授 志方俊之 氏
日本の災害危機管理の第一人者である講師が「災害危機管理とは何か」をわかりやすく解説し、訓練の必要性を説きます。志方名誉教授は、ロールプレイング方式による災害対策本部運営訓練のエキスパートであり、当日は訓練実技の指導も行いました。
○「陸上自衛隊の災害派遣について」
陸上自衛隊 東部方面総監部防衛部防衛課 防衛課長 黒木 崇 氏
最近の自衛隊の災害派遣の事例を交えながら、災害時における自衛隊の役割や災害派遣活動についてご講義いただきました。
<図上訓練(実技)>
図上訓練はロールプレイング方式で行われ、参加者は自治体の災害対策本部の役割で、高知県を流れる仁淀川の増水時における対応を訓練しました。
受講者はシナリオを事前に知らされず、時刻の経過とともに明らかになる大規模な洪水氾濫の状況の下、災害対処活動を体験しました。災害対策本部の情報管理には、当センターが開発した「危機管理支援システム」を使用して、情報の共有化を図りながら演習を行いました。
<災害時想定行動の討論>
図上訓練終了後、受講者全員で災害対処活動を振り返り、「状況把握・情報整理・情報共有について」のテーマについて、今後の防災活動に活用するための討論を行いました。
■タイムテーブル
■参加者内訳
平成30年度の研修参加者27名の内訳は、国職員2名、都道府県職員2名、市区町村職員21名、民間企業・その他2名でした。