インターネットを通じて一般住民、市町村担当者などへ提供されている河川情報について、精度監視を的確に行い、信頼性を確保するため、常に24時間365日、システムの状態や異常値の監視等を行っています。 監視の対象となっている観測箇所は、全国で約15,000箇所※、観測データ数にして年間約8億件※になります。 そして、年間約8,000件※の異常値について、一般住民や河川管理者等に対して、その状況を速やかにお知らせしています。 加えて、異常値の監視を支援するため、AI(Artificial intelligence)の活用について研究しています。 ※平成29年3月末現在
■近年の成果
河川水位データの異常値検出システムの開発〈「水利科学」第67巻第2号 2023年6月 掲載〉水文観測データの精度管理と利活用
水文観測は、国土の開発と保全並びにその利用の高度化等に資する基本的な調査です。 水文観測データは、正確性、連続性、継続性、均質性などを保ちつつ、観測、記録などを行い、精度管理をすることが必要とされます。 リアルタイムのデータ、過去から蓄積されてきたデータとして、河川等の整備、危機管理、避難など様々な場面で活用されています。
水文観測技術の向上
水文観測の持続的かつ安定的な実施と、その精度向上を図るため、新しい観測技術を評価し、それらの活用方策の検討を行っています。 具体的には ①新しい水位・流量観測技術の現場への普及 ②レーダ雨量計のデータを正規の降雨量観測値として利用 ③河床変動を考慮した水面形と流量・流砂量の把握技術の確立と現場への普及 の3テーマについて検討しています。