2023年 災害危機管理研修(Web)結果
一般財団法人河川情報センターは、2023年11月15日(水)~12月15日(金)にかけて、Web配信方式にて「2023年災害危機管理研修」を開催いたしました。
Web配信方式はYouTubeを利用し、開催期間中いつでも受講できる形式としました。
■研修プログラム
・講義1 水防行政の最近の取組状況について
講師 国土交通省水管理・国土保全局 河川環境課 水防企画室長 蘆屋 秀幸
水防法の制度概要、水防団・消防団による水防活動の状況、洪水浸水想定区域や洪水ハザードマップなど水害リスク情報の周知・活用状況や活用拡大のための検討状況、要配慮者利用施設の避難確保、地下街等の避難確保・浸水防止等、流域治水と水害リスク情報の充実等についてご講義いただきました。
・講義2 避難情報の枠組みと防災行政における最近の動き
講師 内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(調査・企画担当)付企画官 藤本 雄介
令和3年5月の災害対策基本法の改正内容、改定された「避難情報に関するガイドライン」に基づく避難行動や避難情報、令和5年避難情報の事例、広域避難の検討状況等についてご講義いただきました。
・講義3 「令和4年7月14日からの大雨」で活かされた過去の教訓
講師 宮城県大崎市 危機管理監 佐藤 光弘
大崎市で発生した過去の水害における対応状況、令和4年7月14日からの大雨における対応状況をご経験を踏まえながらご講義いただきました。さらに過去の災害から得られた教訓をもとにした取組や災害対応について、様々な観点からご講義いただきました。
・講義4 情報で命を守るには ~変わり続ける災害報道~
講師 日本放送協会 報道局 災害・気象センター長 保科 泰彦
NHKの災害報道の体制、いち早く・"地元"の情報を・あまねく・日頃から伝えるための取組や工夫について、災害報道の事例や情報コンテンツ等も紹介いただきながらご講義いただきました。
・講義5 想像力の欠如に陥らない「防災・危機管理」
講師 静岡大学防災総合センター 特任教授 岩田 孝仁
過去の災害における様々な事例を踏まえながら想像力の欠如が被害拡大の要因の一つとなっていることや、想像力の欠如に陥らないためにどのように対処すべきかをご講義いただき、さらに静岡県における危機管理監等のご経験から、危機管理体制の構築や課題、災害対応の鉄則、防災社会構築の思い等をご講義いただきました。
・講義6 マイ・タイムライン講習会実施のノウハウ
講師 一般財団法人河川情報センター 流域情報事業部長 向井 正大
最近の水害状況からマイ・タイムラインはなぜ必要か、平成27年9月関東・東北豪雨を契機として進めているマイ・タイムラインの全国の取組状況、これまでの経験から得た知見をもとにしたマイ・タイムライン講習会実施のノウハウについて講義しました。
■受講申し込み状況
571名の方から受講申し込みを頂きました。
571名の内訳は、国職員93名、都道府県職員82名、市区町職員201名、民間企業192名、その他3名でした。
■アンケート結果
(回収数139 国職員:12 都道府県職員:4 市区町村職員:16 民間企業:105 その他:1)
1.全般的な評価
◇ 研修に参加して得るところがあった | 99% |
◇ 研修時期について適当である | 92% |
◇ 研修カリキュラムについて今のままでよい | 99% |
◇ 研修に参加して全般的に感じたこと | |
イ.災害時の危機管理に役立つ | 99% |
ロ.日頃の問題点や疑問点の解決に役立つ | 90% |
ハ.研修で理解習得できたものを活用したい | 98% |
ニ.今後の自己啓発の動機付けとなる | 96% |
ヘ.今後も同様のウェブ方式の研修に参加したい | 85% |
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◆ウェブ配信方式の開催に関する意見
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連続視聴しなくてもよいため、休日や勤務時間外に無理なく視聴することができ、有意義であった。今後も同様に行っていただきたい。
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今回のようなオンライン配信形式であれば、都合の良いタイミングで視聴できるほか再生速度の調整もできるため、大変ありがたい。
3
地方に住む者にとってWeb講習会は参加機会が増えます。今後もWeb研修を併用していただきたいと思います。