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2019.08.12 更新

2019年 災害危機管理研修の御案内

突然やってくる大規模な自然災害・・・

ー その時あなたは適切な行動がとれますか?

各方面の専門家による講義とロールプレイング方式による実践的な研修

                                        

 「平成307月豪雨」では、西日本の広域にわたり500mmを超える降水量を記録し(最多は高知県1852.5mm)、国及び都道府県管理の200を超える河川で浸水被害等が発生する等、甚大な人的被害・建物被害が発生しました。今年は7月に九州で記録的な大雨になるなど、近年は雨の降り方が激甚化しており、日本全国どこにおいても水害の発生が懸念されます。

 災害発生時においては、自治体等の防災担当者の迅速な対処活動が、被害を最小化するために大きな役割を果たします。しかし、次々と発生する緊急事態に対し、状況を把握・分析し、適切に判断し、速やかに実施することが求められるため、最適な対処を行うには訓練を通じた対処能力の向上が必要です。

 当センターでは、ロールプレイング方式の災害危機管理訓練技術を開発し、数多くの防災関係機関の訓練を支援して参りました。

「災害危機管理研修」は、特に国や自治体等の防災担当者の皆様方に、ロールプレイング方式の災害危機管理訓練(図上訓練)を体験していただき、洪水災害時の対処活動に活かしていただくことを目的として、平成10年度から実施しているものです。

 本年の研修では、災害危機管理の第一人者による総括のもとで行う図上訓練に加えて、水防行政の最近の取組みや水害時の避難判断等に関する国の最新の取組み、水害の現場からの知見や対応策、陸上自衛隊の災害派遣や災害報道の最前線に関する講義等、専門家の方々による講義を予定しております。また研修終了後、防災地下神殿として知られる首都圏外郭放水路の現地見学会を予定しております(現地見学会は自由参加)。

                                        

■参加申込方法  

■申込方法

参加申込書.doc(wordファイル)に必要事項を記入して、FAX・Emailのいずれかでお申し込みください。
※お問合せ・受講申込は随時受け付けております。

■申込期限   令和元年10月16日(水) 

                                        

■2019度災害危機管理研修の概要  

■募集対象   国及び地方公共団体の防災担当者等

■募集人員   30名程度

■研修参加費  一人50,000円 (会場までの交通費、宿泊費、食費は含まれません)

■研修期間   2019年11月13日(水)~15日(金)

※初日研修後に近場での懇親会を予定しております)

■研修場所   一般財団法人河川情報センター 本社 

        〒102-8474 東京都千代田区麹町1-3 ニッセイ半蔵門ビル〔地図〕

                                        

cpd‗logo.png当研修は公益社団法人土木学会のCPDプログラム認定を受ける予定です。

単位数:17.2単位(H30実績)                                                

■研修内容  

■講義(予定)
「水防行政の最近の取組み状況について」

国土交通省水管理・国土保全局 河川環境課 水防企画室長 常山 修治

近年の水害を踏まえた水防施策における対応や水防活動の活性化、自治体で取り組みが始まったマイ・タイムラインなど最近の水防行政の取組みについて

                                        

「避難勧告等に関するガイドライン等について」

内閣府 政策統括官(防災担当)付 企画官(調査・企画担当) 古市 秀徳 氏

「避難勧告等に関するガイドライン」や大規模水害等に関する現在の国の取組み等について

                                        

「平成30年7月西日本豪雨における倉敷市の対応について」

岡山県倉敷市 前建設局長 原 孝吏

平成30年7月豪雨における倉敷市災害対策本部及び災害復興本部における活動について

                                        

「陸上自衛隊の災害派遣について」

陸上自衛隊 

最近の自衛隊の災害派遣の事例を交えながら、災害時における自衛隊の役割や災害派遣活動について

                                        

「進化する災害報道と広報対応」

NHK報道局 災害・気象センター センター長 橋爪 尚泰 氏

頻発する災害の被害を減らすため進化している災害報道の最前線を伝えるとともに、自治体はメディアとどう連携すべきか、広報対応のコツについて

                                        

「災害危機管理と訓練」

帝京大学 名誉教授 志方 俊之氏

日本の災害危機管理の第一人者である講師が「災害危機管理とは何か」をわかりやすく解説し、訓練の必要性を説きます。

志方教授はロールプレイング方式による災害対策本部運営訓練のエキスパートであり、当日は訓練実技の指導も行います。

                                        

■図上訓練 

ロールプレイング方式による災害危機管理訓練を実際に体験します。想定シナリオは、洪水による被害が予想される自治体の災害対策本部の要員として、情報を収集・分析し、被害を予測し、住民に避難を呼びかける等の対処を実施するシナリオを予定しています

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【訓練の特徴】

実際の災害時のようなパニック状態に近い状況の中で、自分自身の判断が求められます。

平常時とは大きく異なる災害時の判断基準や優先順位を実践的に体験します。

押し寄せる情報を取捨選択し、「今、何をなすべきか」を判断し、実行してもらいます。

シナリオはダイナミックに変化し、判断を誤ると状況は悪い方向に展開します。

                                        

■検討会・討論 

図上訓練を振り返り、災害対策本部の要員としてどのように行動すべきだったのか、これまでの経験・知識なども踏まえ、全員で討論を行い、レベルアップを図ります。

                                        

■現地見学会(自由参加)

埼玉県春日部市にある「首都圏外郭放水路」の地下神殿「調圧水槽」及び巨大竪穴「第1立坑」を見学します。

■研修日程(予定)

time schedule.PNG

※画面をクリックすると大きく表示されます。

                                     

■2018年度 研修の結果 

2018年度の研修内容の結果はウェブページでご確認下さい

2018年度 災害危機管理研修の結果

                                        

                                        

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