2022年 河川情報取扱技術研修結果
2022年(第28回)河川情報取扱技術研修の開催報告
本研修は、河川情報の基礎となる降水量・河川水位・流量観測や、河川情報活用に関する最新の知見・技術を身につけることを目的としており、国、地方自治体や民間企業などから338名に参加いただきました。なお、本研修は(公社)土木学会のCPDプログラム、(一社)全国測量設計業協会連合会の設計CPDの単位認定の対象となっています。
■ 研修内容
河川情報と防災 開講の挨拶及び、河川情報の防災への利活用について説明 |
(一財)河川情報センター 理事長 布村 明彦 |
豪雨・洪水災害の克服と河川情報の活用 降雨から氾濫までの水文過程に関わる情報の内容と伝達のされ方、豪雨・洪水災害の克服のための計画、設計から施工、供用、維持管理までの情報の活用方法について説明 |
(一財)河川情報センター 河川情報研究所長 辻本 哲郎 |
国土交通省の河川情報施策 近年の災害の状況と今後の防災・減災対策を踏まえた河川情報の提供、防災・減災分野での新技術の活用(DX)等の取り組みについて説明 |
国⼟交通省 水管理・国土保全局 河川情報企画室長 藤田 士郎 |
河川の戦略的維持管理について 河川の維持管理に関する最近の取り組みについて説明 |
国⼟交通省 水管理・国土保全局 河川保全企画室長 室永 武司 |
河川情報の活用方法 川の防災情報、川の水位情報等の河川情報提供システムの活用方法について説明 |
(一財)河川情報センター 審議役 田所 正 |
レーダ⾬量計の仕組みと運⽤ レーダ⾬量計の仕組みと運⽤について説明 |
(一財)河川情報センター 研究第1部長 深見 和彦 |
流量観測ロボットを用いた流量観測自動化手法の開発と実証 流量観測自動化手法の開発と実証について説明 |
(国研)土木研究所 河道保全研究グループ 主任研究員 萬矢 敦啓 |
画像処理型流速計測アプリの紹介 画像処理型流速計測アプリの開発状況・利用方法について説明 |
名古屋大学 准教授 椿 涼太 |
■ 参加者のご意見
・近年の豪雨災害に対する施策や解決に対する内容等が聴講でき、とても良かった。また、河川に特化した講習会は少ない事からとてもありがたい内容でした。
・河川情報について、基礎から実用的な情報まで整理されており、とても分かり易かったです。
・河川情報に関する新しい技術の講義があり、講義内容に驚かされたし勉強になりました。
・やや満足したが、もう少し時間を割いて内容を詳しくして頂きたい。
・毎年参加させて頂いていますが、毎年新たな気づきもあり有意義な研修でした。
・河川情報に関する様々な内容について発表があってよかった。非常に専門性の高い内容もあったため、難しく感じるところもあった。
・オンデマンド方式で配信していただいたことで通勤時間に受講でき、職務や家庭への影響を考慮せずに自己研鑽が図れた。
・WEBオンデマンド方式になったことにより、同一会社の複数人で視聴できることや、気になることを見返すことができ満足している。