一般財団法人河川情報センター

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2020.12.22 更新

2020年 河川情報取扱技術研修結果


2020年(第26回)河川情報取扱技術研修の開催報告

 一般財団法人河川情報センターは、2020年10月1日(木)~11月30日(月)の2か月間にわたりWebオンデマンド方式にて「2020年(第26回)河川情報取扱技術研修」を開催いたしました。例年は当センター(東京都千代田区)で開催しておりましたが、新型コロナウィルスの影響に鑑みてWebオンデマンド方式(YouTubeを利用)とし、開催期間の2か月間いつでも受講できる形式としました。
 本研修は、河川情報の基礎となる降水量・河川水位・流量の観測や、河川情報活用技術を身につけることを目的とし、国、地方自治体や民間企業などからの275名に参加していただきました。本研修の受講が確認された参加者の皆様には(公社)土木学会のCPDプログラム、(一社)全国測量設計業協会連合会の設計CPDの単位認定修了証を発行いたしました。

 ■ 研修内容

河川情報と防災

開講の挨拶及び、河川情報の防災への利活用について説明

(一財)河川情報センター
理事長
布村 明彦

治水と水防災の連動に向けた河川情報の的確な適用

河川の計画策定、設計、維持管理、水防災(ハザードマップなどの計画からリアルタイムの高水・はん濫対応)の各段階でプロセス・量の間に矛盾がないよう、河川情報を的確に適用することの重要性について講述

(一財)河川情報センター
河川情報研究所長
辻本 哲郎

国土交通省の河川情報施策

河川情報の提供、革新的河川技術プロジェクト等の新技術とインフラDX(デジタル・トランスフォーメーション)、避難行動につながる情報発信等の取り組みについて説明

国⼟交通省
水管理・国土保全局
河川情報企画室長
平山 大輔

新たな河川管理の⽅向性について

河川の維持管理および危機管理に関する最近の話題について説明

国⼟交通省
水管理・国土保全局
河川保全企画室⻑
青野 正志

河川情報の活用方法

川の防災情報、川の水位情報等の河川情報提供システムの活用方法について説明

川の防災情報水文水質データベースCommonMP

(一財)河川情報センター
研究第2部長
田所 正

⽔⽂観測の基礎

降水量・水位・流量観測の基礎について説明

(一財)河川情報センター
審議役
栗城 稔

観測機器の概要と取扱

降水量・水位・流量観測の各測器の計測原理の説明

株式会社 拓和
(前 研究第2部 研究員)
柳町 年輝

観測機器の不具合事例等

水文観測の現地において発生する不具合と対応策についての事例紹介

(一財)河川情報センター
研究第2部 研究員
⼤井 裕樹

画像解析法による流量の算出

河川の流れを撮影した動画から河川流速を求める手法の代表的なものであるSTIV法の理論を講義するとともに、実際に市販の解析ソフトを用いて同手法による河川流量算出を実演(研修期間に使用可能な「画像による流速・流量測定ソフト(Hydro-STIVトライアル版)」を配布しました。)

(⼀財)建設⼯学研究所
神⼾⼤学 名誉教授
藤⽥ ⼀郎
(⼀財)河川情報センター
研究第2部 主任研究員
本永 良樹

 ■ 参加者のご意見

・自宅や会社に居ながらにして、自分の都合のよい時間に視聴できてよかった。また、聞き逃した説明などを、戻って繰り返して聴くことができてよかった。

・経験が豊富な方から知識の浅い方が研修に参加されると思いますが、全ての方に参考になる研修だったと思います。

・各講師の方々が、よく準備して、限られた時間内に、ポイントを押さえて講義に臨まれた様子がうかがえました。

・観測機器説明などは、やはり実物を見ながらがのほうが実感がわくと思います。

・画像による流速・流量測定ソフトの試用版を利用することができ、今後の業務に活かしたいと思った。

・今回、新型コロナウィルスの影響で実地実習がありませんでしたが、終息後は現地実習をまたやってほしいです。

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