一般財団法人河川情報センター

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2022.01.17 更新

2021年 河川情報取扱技術研修結果


2021年(第27回)河川情報取扱技術研修の開催報告

 一般財団法人河川情報センターは、2021年10月1日(金)~11月30日(火)の2か月間にわたりWebオンデマンド方式にて「2021年(第27回)河川情報取扱技術研修」を開催いたしました。例年は当センター(東京都千代田区)で開催しておりましたが、新型コロナウィルスの影響に鑑みてWebオンデマンド方式(YouTubeを利用)とし、開催期間の2か月間いつでも受講できる形式としました。
 本研修は、河川情報の基礎となる降水量・河川水位・流量の観測や、河川情報活用技術を身につけることを目的とし、国、地方自治体や民間企業などからの298名に参加していただきました。本研修の受講が確認された参加者の皆様には(公社)土木学会のCPDプログラム、(一社)全国測量設計業協会連合会の設計CPDの単位認定修了証を発行いたしました。

 ■ 研修内容

河川情報と防災

開講の挨拶及び、河川情報の防災への利活用について説明

(一財)河川情報センター
理事長
布村 明彦

豪雨・洪水災害の克服と河川情報の活用

降雨から氾濫までの水文過程として連動する現象に関わる情報のかたちと伝達のされ方と、豪雨・洪水災害の克服のための計画、設計から施工、供用、維持管理までの技術者のミッションの連携の中での情報の使われ方について講述

(一財)河川情報センター
河川情報研究所長
辻本 哲郎

国土交通省の河川情報施策

近年の災害の状況と今後の防災・減災対策を踏まえた河川情報の提供、防災・減災分野での新技術の活用(DX)等の取り組みについて説明

国⼟交通省
水管理・国土保全局
河川情報企画室長
青野 正志

河川の戦略的維持管理について

河川の維持管理に関する最近の取り組みについて説明

国⼟交通省
水管理・国土保全局
河川保全企画室長
室永 武司

河川情報の活用方法

川の防災情報、川の水位情報等の河川情報提供システムの活用方法について説明

川の防災情報水文水質データベースCommonMP

(一財)河川情報センター
研究第2部長
田所 正

水文観測の実務と観測機器について

観測機器の種類や取り扱い方法、流量観測の様子等を映像を使用し説明

株式会社 拓和
新技術開発センター開発課
柳町 年輝
(一財)河川情報センター
研究第2部 主任研究員
本永 良樹
(一財)河川情報センター
研究第2部 研究員
渡辺 有

流量観測の新技術について

流量観測の新技術のうち、電波流速計・画像解析について説明

(株)YDKテクノロジーズ
第2営業本部ソリューションシステム部
高橋 薫平
(⼀財)河川情報センター
研究第2部 主任研究員
本永 良樹

 ■ 参加者のご意見

・日々の業務に関連する内容であるとともに、河川情報に関する取り組みが網羅的に説明されているので、この講習に参加することにより概ね理解が可能となる。新人等にも聴講を勧めたい。

・河川情報の防災への活用、水防災の被害軽減のための河川情報の活用等の講義、実際の河川情報の活用方法、水文観測の基礎と幅広い内容の受講ができ、有意義な研修でした。

・業務においても、流量観測や災害調査等行ってきたが、各分野においての知識を深めることが出来た。国交省の最新の取り組みも知ることが出来た。

・動画による実務や機材の動作についての具体的な説明があり、勉強になった。

・河川の維持管理に関する最新の動向を知ることができた。情報交換の場として対面式の講習会の開催が求められる。

・いつでも見られるのがよいと考えます。ただし通常業務の中で閲覧するには時間が長く感じました。

・WEB研修は地方在住者にとっては移動がなく、空いた時間に聴講できるなど大変ありがたい方法です。今後もこのような取組を続けていただけると大変助かります。

・Webオンデマンド方式であったため、普段の研修と違い、任意の時間に受講が出来た。また、分からない単語等については、配信を一度止め、インターネットにより検索できるため理解が深まった。

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