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2024.05.17 更新

レーダ雨量データのデータベース化

レーダデータベース

 1.データベース化の意義

レーダ雨量データは、水文観測業務規定 <H29.3改定> において正式な雨量観測データとして位置づけられています。他の水文データと同様、観測データを保存・蓄積することにより、幅広い分野での活用に資することが期待されます。

 国土交通省では、レーダ雨量データの有効な利活用に資するため、「レーダ雨量データベースシステム」の整備が一部の地整で進められています。

 2.データベース化の対象となりうるデータ

現行の水文観測業務規程で永久保存が義務付けられているレーダデータは以下となっています。

 (1)Cバンドレーダ同時刻合成雨量

 (2)XバンドMPレーダ合成雨量

 (3)CバンドMPレーダ・XバンドMPレーダ合成雨量

 (4)CバンドMPレーダRawデータ

 (5)XバンドMPレーダRawデータ

 レーダ雨量計観測データはデータ量が膨大であることから、データの利用頻度や活用目的を踏まえたデータベース化の推進が望まれます。

【データベース化が望まれる過去の著名豪雨時のXRAIN画像例】

2018年7月 西日本豪雨

【図1(1)】2017年7月 九州北部豪雨

2018年7月 西日本豪雨

【図1(2)】2018年7月 西日本豪雨

 3.研究目的でのレーダ雨量計観測データの蓄積・公開

データ統合・解析システム(DIAS:Data Integration and Analysis System)は、地球環境ビッグデータ(観測情報・予測情報等)を蓄積・統合解析し、気象変動等の地球規模課題の解決に資する情報システムとして、2006年度にスタートしました。

 XRAINに関する各種データもリアルタイムで収集・蓄積されており、DIASアカウントを取得することにより、研究及び教育目的等で下記のデータの利用が可能になっています。

 (1)XバンドMPレーダ合成雨量データ

 (2)XバンドMPレーダのRaw・一次処理データ

 (3)CバンドMPレーダ・XバンドMPレーダ合成雨量データ

 (4)Cバンドレーダオンライン合成雨量データ

 4.レーダ雨量データの格納形式

レーダ雨量データは時間分解能が1分(または5分)と高く、全国を高い空間分解能(250mまたは1km)でカバーしていることから、データ量が膨大となります。そのため通常は、コンピュータが直接理解でき、データ圧縮時に圧縮率が高いバイナリというデータ形式で格納されます。

 バイナリ形式のデータはテキスト形式のデータと違ってパソコンでデータを開いて人間が見てすぐに理解できる形式ではありません。格納している数値を人が目で確認するにはデータ毎に規定されたデータフォーマット(grib2やnetcdf、XRAINデータフォーマット仕様書等Cバンドレーダ雨量データフォーマット仕様書等)に従ってプログラム等でデータを読み出す(もしくは変換する)必要があります。


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