2021年 災害危機管理研修(Web)結果
一般財団法人河川情報センターは、2021年11月15日(月)~12月28日(火)にかけて、「2021年災害危機管理研修」を開催いたしました。
開催方式は、昨年度に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、Web配信方式(YouTubeを利用)とし、開催期間の間いつでも受講できる形式としました。
■研修プログラム
・講義1 水防行政の最近の取組状況について
講師 国土交通省水管理・国土保全局 河川環境課 水防企画室長 浦山 洋一 様
近年の豪雨災害や流域治水への転換など河川を取り巻く情勢、洪水時の水防活動、浸水想定区域やハザードマップなど水害リスク情報の整備及び周知・活用、要配慮者利用施設における避難確保等についてご講義いただきました。
・講義2 災害対策基本法改正と避難情報の見直しについて
講師 内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(調査・企画担当)付企画官 髙畑 栄治 様
災害対策基本法の改正内容をご講義いただきました。また、改定された「避難情報に関するガイドライン」に基づいて避難行動、避難情報、防災気象情報、避難情報の発令対象区域の絞り込み等についてご講義いただきました。
・講義3 令和2年7月豪雨に係る全般説明
講師 熊本県球磨郡球磨村 総務課 防災管理官 中渡 徹 様
令和2年7月豪雨における球磨村の災害対応を行ったご経験を踏まえながら、平時の普及啓発の取組、令和2年7月豪雨の被害概要、避難情報発令や住民への呼びかけなど時系列の初動対応、ご経験から得た知見等についてご講義いただきました。
・講義4 情報で命を守るには ~変わり続ける災害報道~
講師 日本放送協会 報道局 災害・気象センター センター長 藤本 真人 様
災害報道の伝え方の変遷や、災害報道に導入されている内容・技術、きめ細かい情報伝達のための工夫について、報道映像も使用しながらご講義いただきました。また、平時・災害時における国・自治体・事業者と連携した取組についてもご講義いただきました。
・講義5 想像力の欠如に陥らない「防災・危機管理」
講師 静岡大学防災総合センター 特任教授 岩田 孝仁 様
過去の災害における様々な事例を踏まえながら想像力の欠如が被害拡大の要因の一つとなっていることをご講義いただき、さらに静岡県における危機管理監等のご経験から、危機管理体制の構築や課題、災害対応の鉄則、防災社会構築の思い等をご講義いただきました。
■受講申し込み状況
854名の方から受講申し込みを頂きました。
854名の内訳は、国職員197名、都道府県職員157名、市区町職員346名、独立行政法人1名、民間企業152名、所属なし1名でした。
■アンケート結果
(回収数107 国:12 都道府県:8 市町村:8 独立行政法人:1 民間企業:78)
1.全般的な評価
◇ 研修に参加して得るところがあった | 99% |
◇ 研修時期について適当である | 89% |
◇ 研修カリキュラムについて今のままでよい | 96% |
◇ 研修に参加して全般的に感じたこと | |
イ.災害時の危機管理に役立つ | 97% |
ロ.日頃の問題点や疑問点の解決に役立つ | 92% |
ハ.研修で理解習得できたものを活用したい | 95% |
ニ.今後の自己啓発の動機付けとなる | 94% |
ヘ.今後も同様のウェブ方式の研修に参加したい | 85% |
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◆ウェブ配信方式の開催に関する意見
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WEB研修は遠隔地の者も参加できるので今後も会場参加と併用で実施して頂けると幸いです。
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自分の空き時間を活用して自由に聴講できるのは大変便利です。
3
Web方式の方が、聞き逃したところや理解できなかったところなどを再度再生して聞き直せるので、自分は理解し易いと感じた。
4
研修がWEBで行われたので、受講しやすくて良かった。本来はロールプレイング演習もあり、対面の講義が望ましいが、防災知識を得るにはこのようなWEB講義も含めたハイブリッドな講義が行われると良いと思います。