トップページなるほど川の豆知識実務技術者のためのレーダ雨量計講座(平成22年2月更新)
レーダ雨量データのデータベース化
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レーダ雨量データのデータベース化
 
 1.データベース化の意義
 レーダ雨量計を用いた雨量観測は、水文観測業務規定<H14.4.22改定>に位置づけられ、レーダ雨量計解析処理データ(合成レーダ雨量)を永久保存するよう義務付けられています。観測記録を他の水文データと同様、確実に保存することにより、今後幅広い分野で活用することが可能となります。
 また、レーダ雨量計の受信電力値についても、精度管理や利活用のために、利用しやすい形で保存することが必要です。

 
 2.データベース化の対象となるデータ
保存されるデータは、
 (1)同時刻合成レーダ雨量
 (2)レーダ雨量計の受信電力データ
 (3)オフライン合成レーダ雨量
のように、それぞれの段階のデータを対象としています。
 @の同時刻合成レーダ雨量は、5分毎の配信を目的としたオンライン合成レーダ雨量とは別に、データを数時間蓄積した後に、レーダ観測時刻と同時刻の地上雨量で補正を行う精度の高いレーダ雨量データで、水文観測業務規定で保存が義務づけられたレーダ雨量計解析処理データ(5分毎の1倍3次直交座標系合成雨量データ)としてとりまとめ、広く一般に活用されるものです。
 Aの受信電力データは、各個別レーダにおいて5分毎に計測された仰角別極座標系受信電力値で、これを用いて合成レーダ雨量やレーダ観測特性などを評価することができるほか、補正やキャリブレーションの効果を検証したり、必要に応じてレーダ雨量を調整したりするために用いることができます。
 Bのオフライン合成レーダ雨量は、レーダ雨量と地上雨量の観測時刻を整合させて作成するものです。同時に、検定済みの地上雨量データを用いたり、必要に応じて当該降雨に最適な定数設定を行うことなどにより、同時刻合成レーダ雨量に比べて、より精度の高いレーダ雨量データを得ることが可能です。
オンライン合成処理前後 レーダ雨量 指標値比較 オンライン・同時刻 合成レーダ雨量 指標値比較
【図38】 オンライン合成処理前後 レーダ雨量
指標値比較(上段:相関係数、下段:総雨量比)
【図39】 オンライン・同時刻 合成レーダ雨量
指標値比較(上段:相関係数、下段:総雨量比)

 
 3.データベースの保存方法
 レーダ雨量計の観測データ及び合成レーダ雨量の保存にあたっては、事後の利活用におけるデータの信頼性、耐久性、利便性を考慮し、一般に広く流通しているパソコンで読み出し可能な媒体に、統一したフォーマットで保存することが重要です。
 管理媒体としては、一般のパソコンレベルで簡単に読み出しができ、長期間の保存に耐えるものが適当です。現時点では高速、大容量でランダムアクセスが可能なDVDメディアを使用することが考えられています。さらに、今後メディアの高集積化、高密度化にあわせて、適宜その時点で最適なメディアに転載、集積し、保存されることが重要です。


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