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平成23年度 災害危機管理研修の報告
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平成23年度 災害危機管理研修の報告
 大規模な風水害や地震等の自然災害時においては、防災関係者の迅速かつ適確な災害対処活動が地域の被害最小化につながります。しかしながら、災害対処活動は突然かつ緊急に行わなければならないため、そうした危機的事態に日頃から備えておくことが重要です。
 本研修では、大規模災害を経験した専門家による講義、ロールプレイング方式の図上訓練、災害想定行動に関する討論を通じて、危機管理能力の向上をサポートしました。
講義 図上訓練
講義 図上訓練 
図上訓練 討論
図上訓練 討論

 ■ プログラム (敬称略)

<講義>  ※敬称略
○「平成22年台風9号の豪雨災害の対応 住民の負傷者ゼロの要因」 静岡県小山町 危機管理監 新井昇
 平成22年台風9号における自治体の危機管理、災害経験から得た教訓、災害時における状況や対応について語られました。
○「災害時の自衛隊の対応について」 陸上自衛隊 第1師団司令部 第三部長 濱本博文
 災害時に自衛隊はどのように動くのか。自治体はどのようにすれば自衛隊の支援を受けることができるのか。陸上自衛隊の幹部である講師が事例も交えて話されました。
○「NHKの災害報道」 NHK報道局 災害・気象センター長 酒井泰吉
 災害時、マスコミは「どのような情報を求めて、どう動くのか」「行政の災害対策担当部局に対して、どのような要望があるのか」等について、災害の第一線を経験している「NHK災害・気象センター長」が豊富な体験を交えて話されました。
○「災害危機管理と訓練」 帝京大学 教授 志方俊之
 防衛庁の要職を歴任し、日本の災害危機管理の第一人者である講師が「災害危機管理とは何か」をわかりやすく解説し、訓練の必要性を説かれました。志方教授はロールプレイング法による災害対策本部運営訓練のベテランでもあります。当日は訓練の指導も行われました。
 
<図上訓練(実技)>
 図上訓練はロールプレイング方式によって実施されました。受講者は、災害対策本部の構成員として、シナリオを知らされないまま、大規模な洪水氾濫が迫りくる状況設定の下、災害対処活動を体験されました。訓練では、当センターが開発した“危機管理演習支援システム”を使用しました。
 
<災害時想定行動の討論>
 図上訓練終了後、受講者全員で災害対処活動を振り返って討論を行い、反省点や改善策を挙げました。

 ■ タイムテーブル

平成23年度 災害危機管理研修日程
研修日程

※図をクリックすると拡大表示されます

 ■ 参加者内訳

 平成23年度の研修参加者23名の内訳は、国職員1名、都道府県職員8名、市区町村職員12名、民間企業・その他職員1名でした。(グラフ参照)



分  類 参加者所属機関名  ※順不同
 国  国土交通省関東地方整備局
 都道府県  埼玉県、新潟県、静岡県、鹿児島県、沖縄県
 市区町村  岩手県洋野町、山形県天童市、福島県会津若松市
 埼玉県秩父市、埼玉県越谷市、埼玉県嵐山町
 愛知県名古屋市、三重県四日市市
 大阪府東大阪市、兵庫県播磨町
 福岡県北九州市、大分県日田市
 民間企業・その他  社団法人仙台市防災安全協会

 ■ 実施状況

 1日目は、静岡県小山町の新井防災監、陸上自衛隊の濱本第三部長、NHK災害・気象センターの酒井センター長の講義が行われました。
 新井防災監には、平成22年9月8日に小山町を襲った台風9号による被害状況やその時の体制、対応、災害で得られた教訓等に関してご講演頂きました。
 濱本第三部長には、陸上自衛隊第1師団の過去の災害派遣実績、自治体からの災害派遣の手続き等に関してご講演頂きました。
 酒井センター長には、過去の災害時における報道事例、経験から得られた課題と対応、報道についての最新技術等に関してご講演頂きました。

 2日目は、午前中に、帝京大学の志方教授の講義が行われました。志方教授には、危機に関する基本事項、危機管理の心構え、ロールプレイング方式の図上訓練のポイントに関してご講演頂きました。
 午後からは、ロールプレイング方式の図上訓練を実施しました。受講者には、仮想の自治体の災害対策本部として訓練に参加して頂き、実際の災害時と同様、パニックに近い状況の中で、情報を収集・整理・分析し、次の対処について判断しました。また、河川管理者等の関係機関との情報共有・連携を行いながら、避難勧告の発令、災害時要援護者対応等を実施しました。ご講演頂いた志方教授には、訓練を総括指導して頂き、貴重なご意見を頂きました。

 3日目は、前日の図上訓練を振り返り、災害時の想定行動についての討論が行われました。「状況把握、避難勧告への対応」、「堤防決壊後への対応」について、どのようにすれば的確な対応ができるのかをグループに分かれて討議し、それを発表しあうことにより全員でノウハウを共有しました。

 ■ 研修の効果(受講者の声)

講演について
志方先生の危機管理に関するお話は非常にためになった。
災害時は早め早めの対応が大事である。
 
図上訓練について
災害状況の経験について
ロールプレイング方式の演習を理解することができた。
災害時における心理状態を体験することができた。
危機管理に対する意識が向上した。
情報収集・整理・共有等に関して
積極的に情報収集することで、より素早い状況把握が可能である。
膨大な情報をホワイトボードで整理することができた。
重要情報は大声で伝達したり、本部会議で報告することで共有しなければならない。
組織・事務分掌に関して
普段と異なる役割であったが、その役割の立場や行動を理解することができた。
初めて見た地理地形であったが、班員で協力して把握することができた。
班長の立場を経験でき、部下に何を求めなければならないかを少し理解できた。
 
討論について
自身の体験も交えた討論であったため、貴重な意見が多くあった。


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