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平成22年度 災害危機管理研修の報告
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平成22年度 災害危機管理研修の報告
 大規模な風水害や地震等の自然災害時においては、防災関係者の迅速かつ適確な災害対処活動が地域の被害最小化につながります。しかしながら、災害対処活動は突然かつ緊急に行わなければならないため、そうした危機的事態に日頃から備えておくことが重要です。
 本研修では、大規模災害を経験した専門家による講義、ロールプレイング方式の図上訓練、災害想定行動に関する討論を通じて、危機管理能力の向上をサポートしました。
講義 図上訓練
講義 図上訓練
図上訓練 討議
図上訓練 討議

 ■ プログラム (敬称略)

<講義>  ※敬称略
○「西脇市防災の取組」 〜平成16年10月台風第23号の教訓から〜  兵庫県 西脇市長 來住壽一
 平成16年10月台風による大規模洪水を経験した行政のトップが、災害時における現地状況や対応について、貴重な体験を話されました。
○「災害時の自衛隊の対応について」 陸上自衛隊 第1師団司令部 第三部長 濱本博文
 災害時に自衛隊はどのように動くのか。自治体はどのようにすれば自衛隊の支援を受けることができるのか。陸上自衛隊の幹部である講師が事例も交えて話されました。
○「NHKの災害報道」 NHK報道局 災害・気象センター長 松本敦
 災害時、マスコミは「どのような情報を求めて、どう動くのか」「行政の災害対策担当部局に対して、どのような要望があるのか」等について、災害の第一線を経験している「NHK災害・気象センター長」が豊富な体験を交えて話されました。
○「災害危機管理と訓練」 帝京大学 教授 志方俊之
 防衛庁の要職を歴任し、日本の災害危機管理の第一人者である講師に「災害危機管理とは何か」をわかりやすく解説し、訓練の必要性を説いていただきました。志方教授はロールプレイング法による災害対策本部運営訓練のベテランでもあります。当日は、手を取って訓練を指導されていました。
 
<図上訓練(実技)>
 図上訓練はロールプレイング方式によって実施しました。受講者は、災害対策本部の構成員として、シナリオを知らされないまま、大規模な洪水氾濫が迫りくる状況設定のもと、災害対処活動を体験しました。訓練では、当センターが開発した“危機管理演習支援システム”を使用しました。
 
<災害時想定行動の討論>
 図上訓練終了後、受講者全員で災害対処活動を振り返って討論し、本番ではどのようにすればよいか考えました。

 ■ タイムテーブル

平成22年度 災害危機管理研修日程


※図をクリックすると拡大表示されます

 ■ 参加者内訳

 平成22年度の研修参加者17名の内訳は、都道府県職員8名、市区町村職員9名でした。(グラフ参照)



分  類 参加者所属機関名  ※順不同
 都道府県  青森県、福島県、新潟県、静岡県、大阪府、沖縄県
 市区町村  北海道札幌市
 岩手県洋野町
 神奈川県川崎市
 愛知県名古屋市、三重県四日市市
 大分県日田市

 ■ 実施状況

 1日目は、兵庫県西脇市の來住(きし)市長、陸上自衛隊の濱本第三部長、NHK災害・気象センターの松本センター長の講義が行われました。
 來住市長には、平成16年10月20日に西脇市を襲った台風23号による被害状況やその時の反省、災害後の取組み等に関してご講演頂きました。
 濱本第三部長には、陸上自衛隊第1師団の過去の災害派遣実績、そこで得られた教訓、自治体からの災害派遣の手続き等に関してご講演頂きました。
 松本センター長には、過去の災害時における報道事例、経験から得られた課題と対応、報道についての最新技術等に関してご講演頂きました。

 2日目は、午前中に、帝京大学の志方教授の講義が行われました。志方教授には、危機に関する基本事項、危機管理の心構え、ロールプレイング方式の図上訓練のポイントに関してご講演頂きました。

 午後からは、ロールプレイング方式の図上訓練を実施しました。受講者には、仮想の自治体の災害対策本部として訓練に参加して頂き、実際の災害時と同様、パニックに近い状況の中で、情報を収集・整理・分析し、次の対処について判断しました。また、河川管理者等の関係機関との情報共有・連携を行いながら、避難勧告の発令、災害時要援護者対応等を実施しました。
 ご講演頂いた志方教授には、訓練を総括指導して頂き、貴重なご意見を頂きました。

 3日目は、前日の図上訓練を振り返り、災害時の想定行動についての討論が行われました。「状況把握、避難勧告への対応」、「堤防決壊後への対応」について、どのようにすれば的確な対応ができるのかをグループに分かれて討議し、それを発表しあうことにより全員でノウハウを共有しました。

 ■ 研修の効果(受講者の声)

講演について
志方教授の講義を直接受けることが出来た。
普段聞くことの出来ない、自衛隊、NHKの方の話を聞けた。
 
図上訓練について
災害状況の経験について
ロールプレイング方式を体験できた。
災害対策本部のイメージがつかめた。
実際に近い状況を訓練できた。
緊迫感を持って臨む事が出来た。
災害時をシミュレーションすることができ、具体的対応策をイメージできた。
情報収集・整理・共有等に関して
もっと全体把握が出来ているべきだと思ったが、情報を取りに行けなかった。
様々な情報が入ってくる中、重要な情報を選び、行動することが出来た。
地図を情報共有に有効利用できなかった。
組織・事務分掌に関して
普段の業務と違いがあったが、基本的な対応について理解ができた。
出会って間もない他自治体の職員の方と協働することができた。
初対面で地形等の把握も不十分な状況での訓練は有効。
 
討論について
他機関の方々と対応について自由に意見交換できた。


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