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第21回 河川情報取扱技術研修の報告
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第21回 河川情報取扱技術研修の報告

 河川情報センターは、2015年11月10日から13日までの4日間にわたり、「第21回河川情報取扱技術研修」を開催致しました。

 本研修は、河川情報の基礎となる降水量及び河川水位・流量の観測や、河川情報活用技術を身につけることを目的として、地方公共団体や民間企業に所属する30名の受講者に対して実施致しました。

 水文観測全般に関わる理論、観測技術、行政、それらの最新の動向について実務経験豊富な方々を講師に招き講義を行いました。

 室内実習では、水位流量曲線の作成に関する議論や観測機器の操作実習、水文観測データ品質照査やCommonMPの演習、現地実習では画像処理法、ADCPや電波式流速計を用いた流量観測等を行いました。

 グループ別討論会ではまず受講者が提出したテーマに基づく課題について4つのグループに分かれて討論し、その結果を持ち寄って全体討論会で全体共有し、コメンテーターを交えた議論がなされました。

 本研修の受講者には、公益社団法人土木学会、一般社団法人建設コンサルタンツ協会のCPDプログラム25.5単位認定の修了証が授与されました。

 
講義 CommonMP操作演習
現地実習 全体討論

 ■実施スケジュール
 ■第1日目 11月10日(火)
時間 研修内容 講師
08:30〜
09:00
受付
 
 
09:00〜
09:05
「オリエンテーション」
 (研修プログラムの説明)
 (一財)河川情報センター
 
09:05〜
09:35
「開講挨拶・河川情報と防災」
河川情報の防災への利活用について説明する。
 (一財)河川情報センター
 理事長
 布村 明彦
09:35〜
10:35
「受講者自己紹介・河川情報に関する課題の提起」
受講者各自の河川情報取扱技術に関する要望、疑問や課題等を提起する。
 (一財)河川情報センター
 研究第二部長
 栗城 稔
  (休憩)  
10:50〜
12:00
「河川情報取扱技術概論」
水文観測の基礎から情報の利活用を含む河川情報全般の概要を説明する。
 (一財)河川情報センター
 河川情報研究所長
 中尾 忠彦
  (昼食休憩)  
13:00〜
14:10
「国土交通省の河川情報施策」
河川情報に関する規程類、河川情報の利活用の現状と課題、河川情報に関する政策等の最新動向について解説する。
 国土交通省 水管理・国土保全局
 河川情報企画室 課長補佐
 菊田 友弥
14:10〜
15:20
「気象の知識」
集中豪雨の予測や大雨等の特別警報を含む防災気象情報、特に最近の気象情報の傾向について解説し、活用法を説明する。
 (株)ハレックス
 気象担当部長
 市澤 成介
  (休憩)  
15:30〜
16:00
「河川行政と水文観測」
国土交通省における今後の水文観測体制の維持と水文観測の継続的実施方策について提言する。
 (公社)日本河川協会
 専務理事
 青山 俊行
16:00〜
17:00
「流速画像解析手法」
河川を撮影した動画から流速を求める解析手法(時空間輝度勾配法、粒子追跡法等)について説明する。
 神戸大学 大学院工学研究科
 教授
 藤田 一郎
 ■第2日目 11月11日(水)
時間 研修内容 講師
09:00〜
10:00
「水文観測の新技術」
水文観測新技術の課題および今後の展開について解説する。
 (国研)土木研究所
 水災害・リスクマネジメント国際センター 主任研究員
 萬矢 敦啓
10:00〜
11:00
「河川情報提供システムの概要と活用」
河川情報提供システムの概要とその活用方法等について説明する。
 (一財)河川情報センター
 情報基盤整備部長
 田所 正
11:00〜
12:00
「CommonMPの概要と活用」
河川情報におけるCommonMPに関する最新状況及びその活用について説明する。
 (一財)河川情報センター
 情報基盤整備部長
 田所 正
  (昼食休憩)  
13:00〜
15:00
「水文水質データベース操作の概要と演習」
PC実機による水文水質データベースの概要説明及び取扱操作。
 (一財)河川情報センター
 情報基盤整備部
  (休憩)  
15:15〜
17:00
「水文水質データベース操作演習」
PC実機による水文水質データベースの取扱操作演習及び質疑応答。
 (一財)河川情報センター
 情報基盤整備部
 ■第3日目 11月12日(木)
時間 研修内容 講師
09:00〜
10:00
「水位流量曲線(H-Q)作成の留意点」
観測流量表を確認し、水位流量曲線の意義を考察する。
 (株)水文環境
 代表取締役
 木下 武雄
  (休憩)  
10:20〜
12:00
「測器とデータの特性及び取扱実技」
降水量・水位・流量観測の各測器の実機確認及び計測原理の説明。測器操作の実演、点検作業、動作確認等を説明する。
 
 機器メーカー
  (株)拓和、
  横河電子機器(株)、
  (株)池田計器製作所、
  (株)ハイドロシステム開発
  (昼食休憩・移動)  
14:00〜
17:00
「現地実習」 (実習場所:多摩川兵庫島公園周辺)
多摩川と野川の合流点において、各種観測機器を用いた水文観測を見学し、観測方法等を習得する。
 (一財)河川情報センター
 (株)水文環境
 機器メーカー各社
 ■第4日目 11月13日(金)
時間 研修内容 講師
09:00〜
12:00
「グループ別討論会」
数人単位のグループに分かれ、それぞれ個別のテーマについて議論し、その内容をとりまとめる。
テーマは第1日目に受講者が提起した課題から選定する。
 (一財)河川情報センター
 (株)水文環境
 中尾、栗城、寺川、木下
  (昼食休憩)  
13:00〜
15:30
「全体討論会」 (発表及び討論)
グループ別討論会でとりまとめた内容をグループ毎に発表する。各グループは他グループの各発表内容についてコメントする。意見を共有しながら参加者全員で議論する。
 (一財)河川情報センター
 (株)水文環境
 中尾、栗城、寺川、木下
  (休憩)  
15:45〜
16:15
「課題解決方法に関する作文」
受講者は本研修中に得た河川情報取扱技術に関する知見等に基づいて、第1日目に各自が提起した課題の解決方法を記述する。(後日、講師陣がコメントし、受講者に返送する)
 (一財)河川情報センター
 研究第二部長
 栗城 稔
16:15〜
16:50
「修了証授与・閉講挨拶」
修了証授与、閉講挨拶、アンケート提出、解散。
 (一財)河川情報センター
 河川情報研究所長
 中尾 忠彦

 ■アンケート集計結果

1  科目編成の評価 良い編成 24 80.0%
不満 5 16.7%
無回答 1 3.3%
2  科目編成への要望 専門的科目を増やして欲しい 3 9.4%
基礎知識の科目を増やして欲しい 14 43.8%
最近の技術課題に対応した科目を主体にして欲しい 1 3.1%
その他意見 7 21.9%
無回答 7 21.9%
3  研修日数について 適当である 23 76.7%
不適当である 3 10.0%
無回答 4 13.3%
4  研修場所・施設 適当である 22 73.3%
不適当である 4 13.3%
無回答 4 13.3%

 ■参加者のご意見

科 目 意  見
講   義
観測の失敗や事故、安全管理などの視点で項目を追加いただきたい。
水文観測や機材の歴史、なぜ現在の観測体系となったのかといった理由がわかるような項目があると良いと感じました。
室内実習
広い場所でもっと色んな測器を見たい。
必須講習として別途開いてほしい。
現地実習
非常に参考になりました。
討 論 会
業種の異なる方々との議論は視点の違う意見があったり、気づかされたことも多く、大変貴重な体験となりました。
全   体
各地方の参加者と交流することによって、各地域の現状や他業務について知りえたのはとても貴重な体験だと思う。
今後、社内で次年度も参加になれば推薦し、進んで参加するよう伝えたいと思います。
参加前は、研修期間が多くはないかと感じていたが、参加し、内容の濃さを体感しました。

 ■研修受講者リスト

会社/団体 氏名 会社/団体 氏名
 アークコーポレーション(株) 和田 哲也  (株)総合防災ソリューション  
 (株)朝日工営 石丸 昌美  (有)タイプエス 設楽 丘
 アジア航測(株) 戸村 健太郎  (有)タイプエス 井岡 聡
 (株)アンジェロセック 赤川 嘉幸  (株)拓和 沼口 太一
 岩手県 下曽根 和幸  (株)拓和  
 (株)オリエンタルコンサルタンツ 中町 聡  (株)拓和  
 九州建設コンサルタント(株) 下郡 久拡  中電技術コンサルタント(株)  
 (一社)近畿建設協会 進藤 禎史  (株)日本技術コンサルタント 渡辺 美佳
 (一社)近畿建設協会    日本データサービス(株) 横尾 啓介
 (一社)近畿建設協会    日本無線(株) 小山 清和
 (株)スルガコンサル 小澤 幸宏  日本無線(株) 鈴木 知也
 誠心エンジニアリング(株) 安藤 毅  三菱電機(株) 芦田 泰
 (株)ゼンシン 清水 郁  横河電子機器(株) 門馬 拓也
 (株)総合防災ソリューション 長澤 祐介  和光技術(株) 山本 博貴
 (株)総合防災ソリューション 大井 裕樹  建設コンサルタント  
全参加者30名
所属団体名50音順 敬称略
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