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第17回 河川情報取扱技術研修の報告
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第17回 河川情報取扱技術研修の報告

 河川情報センターでは、去る2011年10月25日から28日までの4日間「第17回河川情報取扱技術研修」を開催致しました。

 河川情報は、洪水時のダム等の施設操作や水防作業に時々刻々と活用される一方、治水・利水・環境に関する河川計画の最重要資料であり、的確な洪水・渇水への対応、より良い計画立案・実施のためには、基礎データの観測から整理・加工・保存に至るまで高度な専門的知識が必要とされます。特に昨今は、行政改革のもと、発注者側・受注者側双方が正しい知識を身につけて、精度を確保しつつ効率的に業務を遂行しなければなりません。

 本研修は、河川情報の中心である雨量・水位・流量のデータを取り扱う知識や技術を実践的に身につけることをねらいとするもので、官庁や民間企業などからの受講者34名で行われました。

講義 室内実習
現地実習 テーマ別分科会

 研修では、実務経験豊富な方々を講師に招き、水文観測全般に関わる理論、観測技術、最新の動向について講義して頂き、室内実習ではHQ式の作成や観測機器の操作実習、水文観測データ品質照査の演習を行い、現地実習ではADCPや電波式流速計を用いた流量観測を行い、低水流量観測の観測値との比較を行いました。

 研修の最終日には、与えられたテーマについて受講者同士で議論する場として、テーマ別分科会と全体会議を開催しました。テーマ別分科会では受講者の各々の立場から活発な議論が交わされ、全体会議では各分科会から多種多様な発表がなされ、コメンテーターを交えた意見交換を行いました。

 本研修は毎年実施予定ですので、今後とも多数の方々のご参加を期待しております。

 ■研修科目と講師

 ■第1日目 10月25日(火)  〔講義〕
時間 研修内容 講師
09:15〜
09:45
受付  
09:45〜
10:00
「オリエンテーション」
 (研修プログラムの説明)
 (財)河川情報センター
 
10:00〜
10:05
「開講挨拶」
 (財)河川情報センター
 河川情報研究所長
 中尾 忠彦
10:05〜
10:20
「受講者自己紹介」
 
10:20〜
11:05
「水文観測」
水文観測の基礎知識から流量観測のISO基準などの世界動向まで、水文観測全般について幅広く説明する。
 (財)河川情報センター
 河川情報研究所長
 中尾 忠彦
  (休憩)  
11:15〜
12:00
「国土交通省水管理・国土保全局の水文観測体制」
河川管理者が実施する水文観測の意義、水文観測に関する法令と規程、水文観測体制の現状と課題、国の河川情報に関する政策等の最新動向について説明する。
 国土交通省 水管理・国土保全局
 河川情報企画室 課長補佐
 中村 圭吾
  (昼食休憩)  
13:00〜
13:50
「統一河川情報システムと新水文水質データベース」
統一河川情報システムの操作方法・データの活用法、新水文水質データベースの操作方法・活用法を紹介する。
 (財)河川情報センター
 情報基盤整備部長
 佐藤 宏明
  (休憩)  
14:00〜
14:50
「水文観測の新技術」
最新の流量観測手法を、浮子などの従来の手法と比較しつつ紹介する。
 (独)土木研究所
 リスクマネージメント国際センター
 水災害研究グループ 研究員
 萬矢 敦啓
  (休憩)  
15:00〜
15:50
「気象の知識」
河川管理の観点から知っておくべき気象の基礎知識、特に局地的な集中豪雨の予測について紹介する。
 (財)日本気象協会
 事業本部営業部 部長代理
 櫻井 康博
  (休憩)  
16:00〜
17:00
「水文観測鼎談」
専門家3人が水文観測の最新の話題について意見交換する。
 工学博士
 山口 高志
 (財)河川情報センター
 河川情報研究所長
 中尾 忠彦
 (独)土木研究所
 リスクマネージメント国際センター
 水災害研究グループ 研究員
 萬矢 敦啓
 ■第2日目 10月26日(水)  〔室内実習〕
時間 研修内容 講師
09:30〜
17:00
「水位流量曲線の作成実習/流速計操作実習」
流量観測野帳の確認、観測流量表の確認、水位流量曲線の作成、水位流量曲線の評価をする。また、可搬式流速計などの操作を行う。
 (財)河川情報センター
 災害演習システム室長/
 研究第二部 主任研究員
 藤代 眸
「水文観測データの標準照査実習」
様々な水文観測データを題材に、品質照査の手引きに従い、観測所配置図や自記記録データなどの資料を検討し、標準照査を行う。
 (株)水文環境
 山本 宗之
「雨量計点検操作・自記紙読み取り実習」
転倒ます雨量計の実機を用いた点検操作や動作確認、ロガーデータのwisef変換作業を行う。
 横河電子機器(株)
 第二営業本部 営業技術部
 サービスグループ長
 石井 敏哉
「水位計点検操作・自記紙読み取り実習」
水晶式水位計の実機を用いた点検操作や動作確認、ロガーデータのwisef変換作業を行う。
 (株)拓和
 システム技術部 課長代理
 結城 大介
「ADCP標準ソフト操作実習」
ADCPの設定や観測データから流量を算出するソフトウェアの操作を行う。
 (株)水文環境
 技術係長
 井上 拓也
 ■第3日目 10月27日(木)  〔屋外実習〕
時間 研修内容
08:30〜
18:00
「黒川水位流量観測所におけるADCPなどの観測機器を用いた流量観測の実習」
「(独)土木研究所の流速計検定施設、河川模型実験施設の見学」

「国土技術政策総合研究所の津波実験施設の見学」
流量観測所にてADCPなどの観測機器を用いた流量観測の実習を行う。
土木研究所の流速計検定施設及び国土技術政策総合研究所・土木研究所の水理模型実験施設の見学を行う。
 ■第4日目 10月28日(金)  〔テーマ別分科会〕
時間 研修内容 講師
09:30〜
15:00
「テーマ別分科会」
(受講者による水文観測に関するテーマ別の議論と発表)
受講者同士でいくつかの班に別れ、雨量観測、水位観測、流量観測、標準照査、水位流量曲線などのテーマで議論を行う。
各班は議論した内容をとりまとめ、全体の会議にて発表を行う。
各班の発表に対し、コメンテータを務める講師から評価を受ける。
 (財)河川情報センター
 河川情報研究所長
 中尾 忠彦
 同上 研究第二部長
 栗城 稔
 (株)水文環境
 代表取締役
 木下 武雄
15:00〜
15:30
「修了証授与・閉講挨拶」
修了証授与、閉講挨拶、アンケート提出、解散。
 (財)河川情報センター
 河川情報研究所長
 中尾 忠彦

 ■アンケート結果

 大変満足した 25 76%
 普通であった 7 21%
 不満が多かった 0 0%
 無回答 1 3%
回答数:33名

 ■アンケートの声

科 目 意  見
講   義  水に携わる仕事をしていますが、まだまだ勉強不足だと痛感しました。
室内実習  分かりやすい内容で初めてでも理解することができた。
現地実習  普段触らない流速計に触れることができ良かったです。
分 科 会  たくさんの業種の方とお話し出来ることが良い勉強になりました。
全   体  もっと基礎的な講義を細かい内容までやって欲しい。

 ■研修受講者リスト

会社/団体 氏名 会社/団体 氏名
 (株)東コンサルタント 森田 孝広  (有)タイプエス 狩野 慎吾
 (株)有明測量開発社 田上 浩誠  (株)高崎総合コンサルタント 高浪 勇気
 (株)エスケイエンジニアリング 別府 道郎  (株)拓和 大野 和彦
 宇都宮測量(株) 川久保 淳一  (株)拓和 谷口 佐智雄
 宇都宮測量(株) 竹井 信之  (株)拓和 山下 茂生
 九州建設コンサルタント(株) 玉野 和典  東亜サーベイ(株) 和田 博史
 協和測量設計(株) 阿久津 徳一  (株)東京建設コンサルタント 柏田 すみれ
 (株)建設環境研究所 晴山 卓  (株)東京建設コンサルタント 大藤 弘貴
 (株)寒河江技術コンサルタント 軽部 洋一  日鉄鉱コンサルタント(株) 諫山 和則
 (株)三和技術コンサルタント 佐藤 良則  日本無線(株) 大谷 雄一郎
 新和技術コンサルタント(株) 太田 誠  (株)ハイドロシステム開発 清岡 世里子
 (株)スルガコンサル 瀧 泰尚  益村測量設計(株) 水野 敏裕
 (株)成和技術 阿部 康宏  三重県庁 1名
 (株)総合防災ソリューション 1名  三井共同建設コンサルタント(株) 梶谷 友美
 (株)測商新潟 景山 泰治  (株)宮内測量設計事務所 上原 浩幸
 (株)ソーワコンサルタント 山川 精一  横河電子機器(株) 加藤 行宏
 その他団体 2名
全参加者34名
所属団体名50音順 敬称略
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