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第16回 河川情報取扱技術研修の報告
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第16回 河川情報取扱技術研修の報告

 河川情報センターでは、去る2010年11月9日から12日までの4日間「第16回河川情報取扱技術研修」を開催致しました。

 河川情報は、洪水時のダム等の施設操作や水防作業に時々刻々と活用される一方、治水・利水・環境に関する河川計画の最重要資料であり、的確な洪水・渇水への対応、より良い計画立案・実施のためには、基礎データの観測から整理・加工・保存に至るまで高度な専門的知識が必要とされます。特に昨今は、行政改革のもと、発注者側・受注者側双方が正しい知識を身につけて、精度を確保しつつ効率的に業務を遂行しなければなりません。

 本研修は、河川情報の中心である雨量・水位・流量のデータを取り扱う知識や技術を実践的に身につけることをねらいとするもので、国土交通省や民間企業などからの受講者32名で行われました。

講義 室内実習
現地実習 テーマ別分科会

 研修では、実務経験豊富な方々を講師に招き、水文観測全般に関わる理論、観測技術、最新の動向について講義して頂き、室内実習ではHQ式の作成や観測機器の操作実習、水文観測データ品質照査の演習を行い、現地実習ではADCPや電波流速計を用いた観測と流量計算を行い、実際の低水流観での観測値との比較を行いました。

 研修の最終日には、与えられたテーマについて受講者同士で議論する場として、テーマ別分科会と全体会議を開催しました。テーマ別分科会では受講者の各々の立場から活発な議論が交わされ、全体会議では各分科会から多種多様な発表がなされ、コメンテーターを交えた意見交換を行いました。

 本研修は毎年実施予定ですので、今後とも多数の方々のご参加を期待しております。

 ■研修科目と講師

 ■第1日目 11月9日(火)  〔講義〕
時間 研修内容 講師
09:15〜
09:45
受付  
09:45〜
10:00
「オリエンテーション」
 (研修プログラムの説明)
 (財)河川情報センター
 
10:00〜
10:05
「開講挨拶」
 (財)河川情報センター
 河川情報研究所長
 中尾 忠彦
10:05〜
10:20
「受講者自己紹介」
 
10:20〜
11:05
「国土交通省河川局の水文観測体制」
河川管理者が実施する水文観測の意義、水文観測に関する法令と規程、水文観測体制の現状と課題、国の河川情報に関する政策等の最新動向について説明する。
 国土交通省 河川局 河川計画課
 河川情報企画室 課長補佐
 田中 克直
  (休憩)  
11:15〜
12:00
「温暖化と水文観測」
地球温暖化に対し水文観測がどうあるべきか、新技術の紹介も交え論ずる。
 (財)河川情報センター
 河川情報研究所長
 中尾 忠彦
  (昼食休憩)  
13:00〜
13:50
「統一河川情報システムと新水文水質データベース」
統一河川情報システムの操作方法・データの活用法、新水文水質データベースの操作方法・活用法を紹介する。
 (財)河川情報センター
 情報基盤整備部長
 佐藤 宏明
  (休憩)  
14:00〜
14:50
「水文観測の新技術」
ADCPなどの最新の流量観測手法を、浮子などの従来の手法と比較しつつ紹介する。
 東京理科大学
 准教授
 二瓶 泰雄
  (休憩)  
15:00〜
15:50
「気象の知識」
河川管理の観点から知っておくべき気象の基礎知識、特に局地的な集中豪雨の予測について紹介する。
 (財)日本気象協会
 事業本部営業部 部長代理
 櫻井 康博
  (休憩)  
16:00〜
17:00
「水文観測鼎談」
河川、水文の専門家3人が水文観測の最新の話題について意見交換する。
 (財)河川情報センター
 河川情報研究所長
 中尾 忠彦
 同上 研究顧問
 木下 武雄
 東京理科大学
 准教授
 二瓶 泰雄
 ■第2日目 11月10日(水)  〔室内実習〕
時間 研修内容 講師
09:30〜
17:00
「水位流量曲線の作成実習」
流量観測野帳の確認、観測流量表の確認、水位流量曲線の作成、水位流量曲線の評価をする実習。
 (財)河川情報センター
 災害演習システム室長/
 研究第二部 主任研究員
 藤代 眸
「水文観測データの標準照査実習」
ケース毎の水文観測データに対し、品質照査の手引きに従い、観測所配置図や自記記録データなどの資料を検討し、照査を行う実習。
 (株)水文環境
 山本 宗之
「雨量計点検操作・自記紙読み取り実習」
転倒ます雨量計の実機を用いた点検操作や動作確認、ロガーデータのwisef変換作業を行う実習。
 横河電子機器(株)
 第二営業本部 営業技術部
 サービスグループ長
 中島 洋一
「水位計点検操作・自記紙読み取り実習」
水晶式水位計の実機を用いた点検操作や動作確認、ロガーデータのwisef変換作業を行う。
 (株)拓和
 システム技術部 課長代理
 結城 大介
「ADCP標準ソフト操作実習」
ADCPの観測データから流量を算出するソフトウェアの操作実習。
 (株)水文環境
 技術係長
 井上 拓也
 ■第3日目 11月11日(木)  〔屋外実習〕
時間 研修内容 講師
08:30〜
18:00
「流速計検定施設見学」
「水文観測の新技術」 (講義)
土木研究所にて流速計検定台車の見学と、水文観測の新技術に関する講義を実施する。
 (独)土木研究所
 リスクマネージメント国際センター
 水災害研究グループ 研究員
 萬矢 敦啓
「黒子水位流量観測所 流量観測実習」
下館河川事務所所管の黒子水位流量観測所にてADCP、電波流速計の操作実習を実施する。また観測によって得られる両機器のデータと、同日に実施される流量観測業者の流観結果の比較を行う。
 
 ■第4日目 11月12日(金)  〔テーマ別分科会〕
時間 研修内容 講師
09:30〜
15:00
「テーマ別分科会」
(受講者による水文観測に関するテーマ別の議論と発表)
受講者を班に分け、それぞれ与えられたテーマで議論した後、全体会議で発表・評価を行う。評価は受講者同士でも行う。
議論するテーマは以下の通り。
 (1)雨量観測における問題点と改善方針
 (2)水位観測における問題点と改善方針
 (3)流量観測における問題点と改善方針
 (4)標準照査(MQC)における留意点
 (5)水位流量曲線の修正案と留意点
 (財)河川情報センター
 河川情報研究所長
 中尾 忠彦
 同上 研究顧問
 木下 武雄
 同上 研究第二部長
 栗城 稔
15:00〜
15:30
「修了証授与・閉講挨拶」
修了証授与、閉講挨拶、アンケート提出、解散。
 (財)河川情報センター
 河川情報研究所長
 中尾 忠彦

 ■研修受講者リスト

会社/団体 氏名 会社/団体 氏名
 (株)朝日工営業 多賀 愛  (株)地域コンサルタント 桃井 貴宏
 荒川上流河川事務所 生山 洋平  (社)中部建設協会 1名
 (株)ウエノ 上野 雅司  (株)東京建設コンサルタント 磯部 裕介
 開発技建(株) 吉田 妙子  利根川上流河川事務所 1名
 金井度量衡(株) 齋藤 哲夫  日進コンサルタント(株) 井堀 貴康
 九州建設コンサルタント(株) 西村 良明  日本工営(株) 松下 朋哉
 (社)近畿建設協会 和歌山支所 西村 健之  日本無線(株) 小島 康由
 (社)近畿建設協会 1名  日本無線(株) 鳥渕 和也
 (株)総合防災ソリューション 大橋 秀和  日本無線(株) 1名
 (株)高崎総合コンサルタント 山田 昇  パスキン工業(株) 石渡 伸
 (株)拓和 岡田 哲治  常陸河川国道事務所 山本 厚
 (株)拓和 武川 和広  (株)福田水文センター 1名
 (株)拓和 戸羽 嘉積  (株)平成測量 1名
 (株)拓和 中野 俊貴  北海道河川開発(株) 小林 良
 (株)拓和 森 俊人  (株)ミカミ・アイエヌジー 佐藤 久則
 (株)地域計画センター 山口 明英  横河電子機器(株) 宮村 恵里也
全参加者32名
所属団体名50音順 敬称略
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