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平成24年度 河川情報シンポジウム 講演集
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平成24年度 河川情報シンポジウム 講演集

講演集表紙

◆ 特別テーマ ◆

2011年チャオプラヤ川大洪水と新たな洪水予測システムの開発 2011年チャオプラヤ川大洪水と新たな洪水予測システムの開発

 タイ国では2011年、チャオプラヤ川流域において大規模な洪水が発生し、広い範囲で長期間にわたる浸水被害を受けた。タイ政府は、河川の水位・流量や浸水区域等の状況把握や情報発信が不十分であったことが、被害拡大に繋がったり混乱を招いたりしたとの反省から、適切な洪水予測と情報伝達・共有体制の確立が重要であると認識し、その対策について2012年5月末にJICAプロジェクトとして日本に技術協力を要請した。
 河川情報センターでは、JICAからの要請を受け、タイ国の今後の洪水関係情報システムに関する計画策定と、緊急対策として2012年洪水期に即座に運用できる新たな洪水予測システムの開発を行った。タイ国諸機関が観測する水象・気象データに基づき、1週間後までの河川水位・流量と浸水区域を予測計算する解析システムを作成した。さらに、住民や行政機関等のユーザーが誤解なく判断・行動に役立てられるように配慮されたインターネットによる情報配信システムを構築し,限定的に9月初めから運用を開始した。
 本報告は緊急暫定システムについてのものである。タイ政府等との意見交換などを踏まえて必要な改善を図り、一般公開版システムとする予定であり、今後のタイ国での被害軽減への幅広い活用が期待される。

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◆ 河川情報センター技術検討報告 ◆

水質データの品質照査システムの開発 水質データの品質照査システムの開発

 平成14年度に水文観測業務規程が改定され、雨量や水位等の水文観測データの品質照査が継続的に実施されてきた。一方で、水質底質データについては、品質照査の実施及び方法について定められておらず、多くの地域では観測・分析後のオリジナルデータが公表値となっている。
 財団法人河川情報センターでは、水文観測データの品質管理の考え方を前提に、中国地方整備局管内の水質底質データの品質を確保するための照査方法を検討し、関連するシステムの構築を行った。以下にその取り組みについて報告する。

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ICタグを活用した水位検知装置の開発 ICタグを活用した水位検知装置の開発 ‐氾濫水の拡大状況把握に向けて‐

 水防法では、平成17年7月の改訂において、国の機関が行う大河川における洪水予報の一環として、氾濫後の水位もしくは流量、または浸水する区域及びその水深を示して関係都道府県知事に通知すること、及び一般に周知することが定められ、氾濫域における洪水の挙動の把握を行うことが求められている。
 しかし、大河川の氾濫は100年に一度あるかないかという事象であり、また広範にわたる氾濫域全域の水位を把握する必要から、その手法については具体的な方策が定められていない状況である。
 このような状況に鑑み、河川情報センターでは、氾濫域に設置し、リアルタイムに氾濫水の先端情報を把握するためのツールとして、ICタグを活用した水位検知装置の開発を行ってきた。
 本稿では、その開発の一環として、ICタグ水位検知装置の安定性や応答性に関する実験による検証結果、及び氾濫水の拡大状況把握への活用可能性について報告する。

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河川流量観測の国際基準 河川流量観測の国際基準 ‐浮子による高水流観を中心に‐

 河川流量観測は、流域の健全な発展のために不可欠である。現在わが国の河川流量観測は、水文観測業務規程や河川砂防技術基準と、それを受けたマニュアル「水文観測」に基づいて行われている。一方、世界的には国連の専門機関として水文観測も取り扱う世界気象機関が河川流量観測についても規則やガイドを定めているとともに、自由で公正な貿易の発展を目指す国際標準化機構も河川水の流量測定を扱う専門の委員会を置いて多数の国際規格を定めている。わが国の河川流量観測もそれら国際的な基準を参考にする一方、わが国の技術も国際基準として採択されるよう活動することも望まれるところである。本報文においては、国際基準の状況を概観し、近年普及しつつあるADCPによる観測を基礎として国内の基準を評価したところ、国内基準に正しく従っていれば国際基準にも合致した結果となることを確認したことを報告する。

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